dmonitor のインストール
Update:2024/09/02
注意:この手順は当局が Raspberry Pi 3 Model B+ を使用して実施した手順です。
   実施に際しては自己責任(自己解決)で行っていただくようお願いします。
更新履歴
 2024/09/02 ID-50を使用する時の設定を追加 (IC-705,ID-52の確認も追記) 追記は こちら です。
 2022/10/27 手順2のBに説明の追加と画像を差し替えました。
 2022/10/23 手順1の@に確認画面を追加しました。
 2022/06/22 一部に追記しました。(基本内容は変更ありません)
 2022/06/02 一部に追記しました。(基本内容は変更ありません)
 2022/04/25 dmonitorのセットアップ手順をUPしました。

■dmonitor のインストール
 インストールの解説と dmonitor の説明書の手順を良く理解して、説明書に従って実施してください。
  情報はこちらです。→ D-STAR 技術情報 (4月24日情報)  ※技術情報はリンク切れです。
   解説:D-STAR技術情報 (4月14日情報)   説明書:ダウンロード

 手順1:メニューバーの左上にある「LXTerminal 」を起動する。
   @ dmonitor をインストールする。
     下記を入力して Enter を押します。これだけで dmonitor がインストールできます。
     curl http://app.d-star.info/debian/bullseye/dmonitor_setup | bash
     ※間違いが多い文字。
      curl と bullseye の  l  は、キーボードの L です。
      dmonitor_setup の  _  (アンダーバー)は、キーボードの Shift + \(ろ) です。
      setup | bash の  |  (パイプ)は、キーボードの Shift + \ です。
     完了まで2〜3分かかります。
      ※OSの初期設定でUpdateを実施してない場合は、OSのUpdateも同時に実施されます。
       10〜15分程度かかりますが、UPDATEの数とネットの速度により変化します。
       (30分以上かる場合あり)

   入力した画面
   

   確認画面が表示されます。(V01.80からバージョンアップの例)
    上記条件に同意します y/N: ⇒ y を入力して Enter
    V01.81の解説書を読まれ、動作環境を確認されましたか y/N: ⇒ y を入力して Enter
   インストールが開始されます。
   

   インストール中の画面
    下記は、インストール完了後に A の方法2を入力した画面です。
   

   A dmonitor を起動する。(方法1又は方法2のどちらでもOKです。)
     方法1:reboot と入力して Enter を押して再起動します。
     方法2:下記を入力して Enter を押します。(上記画面の最下行です。)
         surf http://localhost/

   dmonitor が起動した画面
   
    ・再起動すると LXTerminal のウインドウが開いて dmonitor のアップデート確認が起動します。
     確認終了後に dmonitor が起動します。
     
     ※LXTerminal のウインドウを閉じないでください。閉じると dmonitor も終了します。
    ・dmonitorの画面を「全画面表示」にする場合は dmonitor画面右上の をクリックします。
     戻すときは  をクリックします。





 手順2:自局のコールサインを設定する。
   @ dmonitor画面の上のメニュー「システム ツール」をクリックする。
   システム ツール画面
   

   A システム ツールの「dmonitor設定 (現在のリグの設定:ICOM)」をクリックする。
    

   B システム ツールの下に「dmonitor設定」が表示される。
     ※V01.82 で「GPS自動送信」の 抑止 / 抑止しない が追加になりました。
      ID-52は「抑止」では受信のみ可能で送信ができないため、送信できる状態にするときは
     「抑止しない」に設定します。ID-52以外はどちらの設定でも問題ありません
    
    ■コールサインを設定できない(入力できない)場合は、下記の設定ファイルに直接書込みます。
      ファイルの場所:/var/www/
      ファイル名  :dmonitor.conf
      

   C「接続コールサイン」に自局のコールサインを入力する。(XX0XXを書き換える)
     ※コールサインは 左詰めで設定します。
     ※識別を付けているときは、識別も含めます。(例:Jx1xxx A)
     ※無線機に設定しているコールサインでもOKです。。
【重要】
 JARL D-STAR管理サーバーに登録してある自局のコールサインで、一度電波で
 レピータに直接アクセスするかDVゲートウェイ機能(ターミナルモード)で任意
 のレピータに接続したことがあるコールサインを設定する必要があります。

   D「登録」をクリックする。
     ※自動で再起動して dmonitor が立ち上がります。(画面が出るまで2〜3分かかります。)

   再起動後に「レピータ 一覧」が表示されれば、正常です。
    ・全画面表示にする場合は画面右上の をクリックします。
     戻すときは  をクリックします。
    ・dmonitor の終了は「レピータ 一覧」をクリックしてから をクリックします。
     ※レピータに接続しているときは、終了の前に「接続解除」をクリックします。
    ・コールサインだけでレピータ名称が表示されてないレピータがあるときは、システムツール
     をクリックして「レピータリスト更新」をクリックしてください。
     ※JK1ZRWとJL3ZBSは、ソフト開発テスト用(検証用)ためレピータ名称は表示されません。
   


■ID-50を使用する場合の設定の追加 (IC-705とID-52の記述の確認)
 /etc/udev/rules.d/ にある定義ファイル「99-dstar.rules」に下記の記述がない場合は追記します。
 ・手順1と同じように、メニューバーの左上にある「LXTerminal 」を起動します。
  下記のコマンドで追記します。
  sudo nano /etc/udev/rules.d/99-dstar.rules

SUBSYSTEM=="tty", ATTRS{idVendor}=="0c26", ATTRS{idProduct}=="0046", SYMLINK+="dstar", MODE="0666"

 ※3行目をコピーして「003a」を「0046」に書き換えてもOKです。
 ※IC-705とID-52用は2行目と3行目に追加になっていますが、記述がない場合は追記します。
  下記のように4行になればOKです。(4行目が ID-50 です)
SUBSYSTEM=="tty", ATTRS{idVendor}=="0403", ATTRS{idProduct}=="6001", SYMLINK+="dstar", MODE="0666"
SUBSYSTEM=="tty", ATTRS{idVendor}=="0c26", ATTRS{idProduct}=="0036", SYMLINK+="dstar", MODE="0666"
SUBSYSTEM=="tty", ATTRS{idVendor}=="0c26", ATTRS{idProduct}=="003a", SYMLINK+="dstar", MODE="0666"
SUBSYSTEM=="tty", ATTRS{idVendor}=="0c26", ATTRS{idProduct}=="0046", SYMLINK+="dstar", MODE="0666"


これで dmonitor のインストールは完了です。

 ●無線機をターミナルモードにして Raspberry Pi に接続します。
  Raspberry Piと接続するケーブル
  ・ID-31PLUS,ID-51PLUS2,ID-4100,IC-9700
    オプションケーブル OPC-2350LU
  ・IC-705,ID-52
    USB(Type A - micro B)ケーブル
    (100円均一ショップのデータ通信対応ケーブルでも動作しました。)
  ※IC-705 と IC-9700 は「ゲートウェイ選択」で「外部ゲートウェイ」に設定します。
  ※IC-705 と ID-52 は dmonitor に認識されない場合があるため、そのときは無線機を接続後に
   無線機の電源を入れてから Raspberry Pi を再起動してください。
 ●起動方法の変更をするときの設定
  下記の「dmonitor画面のカスタマイズ」を参考にしてください。

■dmonitor画面のカスタマイズ
 ●dmonitor の画面は、標準画面シンプル画面 のどちらかを使用できます。
  ※起動時に dmonitor が自動で立ち上がらない方法もあります。
  ※dmonitor のアップデートを確認しないで LXTerminal ウインドウを開かない方法もあります。
 ●Raspberry Pi のメニューに追加して選択できるようにすると便利です。
 画面の例と変更・設定方法はこちらです。dmonitor画面