レピータ局の管理団体向け情報
(2023/12/09)
ここに掲載の情報は、当局が情報を収集又は、実際に実施した時点の内容ですので参考情報
してご覧ください。公式情報ではありません。
また、実施する場合はレピータ管理者(管理団体)の自己責任でお願いします。
dmonitor と IC-9700,IC-705 のレピータモニター機能
multi_forward を使用して動作しています。
dmonitor画面の「レピータ 一覧」や IC-9700,IC-705の「MONI」が出ていない・出ていても
接続できないなどの症状のときのレピータ局側の対応策です。
原因の多くは multi_forward や ルーターに問題があるようです。
multi_forward や dstatus が正常に動作しているかの確認をお願いします。
《MENU》
 ● dmonitor関連の情報(multi_forwardや他の参考情報など) 2023/12/09更新
 ● 接続(モニター)できないレピータの確認方法 (エラー確認) 2022/09/21更新
レピータ局側の確認と対応策 (multi_forward関連) 2023/11/30更新
 ● Repeater Monitorログの表示確認 (dstatusの確認) 2022/10/26更新
dmonitor情報(dmonitorトップページ)は こちら です。

DVゲートウェイ(ターミナルモード/アクセスポイントモード)の運用をレピータと同じ回線
 (同一IPアドレス)で行わないでください。
  例:宅内の同じルーターやハブに接続している場合(同じインターネット回線)
 情報はこちらです(D-STAR NEWS) →

レピータ局管理団体が情報を見落としている場合がありますので、管理団体の構成員の方を
  ご存じでしたら、構成員の方に情報提供をお願いします。
↑↑ ページトップ
dmonitor関連の管理団体向け情報
2023/12/09
 ■xchange、multi_forward、dstatus、dprsのUPDATE情報です。
 情報は こちら です。→ D-STAR技術情報
2023/11/30
 ■multi_forward のバージョン情報を追記しました。こちら です。
 ■dstatus のバージョン情報を追記しました。こちら です。
2023/01/21
 ■multi_forward エラー時の、ログ確認を追記しました。こちら です。
2022/11/12
 ■multi_forward のバージョン情報を追記しました。こちら です。

2022/10/14
 ■multi_forward の接続制限機能が追加されました。
 ・dmonitorやIC-705のレピータモニター機能などの multi_forward で接続している
  局の接続時間と接続局数の制限です。
 ・回線の速度が遅い場合は負担がかかり、パケットロスが発生する可能性があるという
  情報です。
 情報は こちら です。→ D-STAR NEWS
2022/09/24
 ■dstatus のバージョン情報を追記しました。こちら です。
  情報は こちら です。→ D-STAR技術情報
2022/08/23
 ■multi_forward のバージョン情報を追記しました。こちら です。
  情報は こちら です。→ D-STAR技術情報
 ■dstatus のバージョン情報を追記しました。こちら です。
2022/07/28
 ■multi_forward のバージョン情報を追記しました。こちら です。
 ■参考
  dstatus のログの出力(logrotate)の記述に誤りがあります。
  7月9日前後の dstatus のアップデート以降と思われます。
   誤:/var/log/status.log
   正:/var/log/dstatus.log
2022/06/08
 ■multi_forward が停止しているレピータがありました。
  multi_forward を restart して動作しました。(dmonitorも正常です)
 ■multi_forward のバージョン情報を追記しました。こちら です。
  バージョンは 00.72-3 です。
  6月10日追記 00.71-0 で動いてるレピータもありました。
   情報はありません。(この情報の掲載時点)
  ※6月8日早朝の自動更新で 00.72-3 になりました。
2022/05/28
 ■multi_forward のバージョン情報を追記しました。こちら です。
  バージョンは 00.71-0 です。
  情報は こちら です。→ D-STAR技術情報
 ※5月28日早朝の自動更新で 00.71-0 になりました。

2022/05/26【緊急情報】
追記:multi_forward が 00.70-3 になりエラーが修正になりました。
   UPDATEについては、下記の情報を見てください。
    情報は こちら です。→ D-STAR技術情報
    情報は こちら です。→ D-STAR NEWS
   ※CentOS 6 も downgrade しなくても動作しました。
 ---------------------------------------------------------------------
 ■multi_forward にエラーが出ています。(5月26日早朝の自動UPDATE)
  情報は こちら です。→ D-STAR NEWS
  ※エラーバージョンは 00.70-2 です。(バージョン 00.70 リリース 2)
  CentOS 6 のサーバーは 00.69-0 に downgrade してください。

2021/10/21
 ■dstatus の UPDATE を追記しました。こちら です。
  ※ゲート越えでのレピータの生存(接続)確認対応
   dstatus を UPDATE してください。
  ※運用ログシステム「dstatusが稼働しているレピータのアクセス状況」
   (D-STAR Repeater Monitor)に表示されないときの対策も含まれます。
2021/09/26
 ■ルーターのファームウエアの自動更新で不具合発生の事例 こちら です。
  ※NTTのONU&ルーターで、静的IPマスカレードの設定が消えてしまう現象
   がありました。
2021/06/08
 ■CentOS 7 の対応策に追記しました。こちら です。
2020/12/03
 ■CentOS 6 のサポートが11月30日で終了しました。
  ※D-STAR関連は当分の間サポートがあるようです。
   下記の情報にサーバーの対応(作業)方法が記載されています。
  情報はこちらです。→ D-STAR技術情報
  情報はこちらです。→ D-STAR技術情報
2020/05/06
 ■起動方法の確認が必要です。
  正規のスクリプトとは異なった方法で起動しているレピータがあるようです。
  情報はこちらです。→ D-STAR技術情報

↑↑ ページトップ
dmonitor や IC-9700,IC-705で使用(接続)できないレピータの確認方法
(multi_forward の動作確認)

次のいずれかを参照して確認してください。
 @レピータ運用状況の参照(JARL運用ログシステム) → (2022/09/21追記)
  ・メニューの「multi_forward & hole_punchd 稼働状態」の「レピータ 一覧」に表示され
   ていれば正常です。 multi_forward が動いています。
  ・メニューの「レピータ運用状況の参照」の「multi_fwd」欄が「」になっていれば正常
   です。multi_forward が動いています。
 AD-STAR Hole Punch Server Status
   レピータのコールサインが表示されていれば正常です。 multi_forward が動いています。

@またはAに表示されてないときや、レピータ運用状況の参照の「multi_fwd」欄が「×」に
 なっているレピータは dmonitor画面の「レピータ 一覧」に表示されないため使用できません。
 下記が原因として考えられます。
  ・レピータ側の multi_forward が止まっているかエラーになっている。
   ※電波でアクセスした場合は正常に通信できます。
   ※multi_forward を再起動するか、サーバーを再起動すると正常になる場合があります。
     レピータ局側の確認と対応策こちら です。
  ・レピータが停波している。
  ・レピータ側のサーバーの不具合
    電波でアクセスしてもゲート越え通信はできない。
  ・レピータ側のルーターの不具合
    電波でアクセスしてもゲート越え通信はできない。
   ※ルーターを再起動すると正常になる場合があります。
  ・インターネット接続が切れている。
    ルーターの不具合(故障)や設定が違っている。
    レピータ機器間の接続不良(配線違い・接触不良)がある。

Hole Punch Server に表示されているときやレピータ運用状況の「multi_fwd」欄が「」に
 なっていても、下記のような症状のレピータがあります。考えられる原因です。
  ・接続できない。(dmonitor に「接続できません」と表示)
    レピータ側のサーバーやルーターの設定不具合の可能性あり。
    ネットワークのセキュリティやルータのポート設定で接続が拒否されている。
  ・ゲート越えの局だけ聞こえる。
    レピータコントローラーのファームウェアが古い
    レピータ側のサーバーやルーターの設定不具合の可能性あり。
    レピータが停波している。
     ※レピータが停波していても、レピータコントローラーとサーバーが正常に動いている
      場合は、ゲート越えの局も聞こえます。dmonitor でゲート越え通信は可能です。
    レピータにアクセスしている局が、無線機の MY(自局コールサイン) に設定したコールサイ
    ンをJARL管理サーバーに登録してないか、無線機の MY(自局コールサイン)設定が間違って
    いる。
  ・ゲート越えの局が聞こえない。
    ルーターの設定不具合(ポート設定の重複やUPNPがOFF)
    ゲート越えの局が海外局
  ・山かけで交信中の片方の局しか聞こえない
    レピータにアクセスしている局が、無線機の MY(自局コールサイン) に設定したコールサイ
    ンをJARL管理サーバーに登録してないか、無線機の MY(自局コールサイン)設定が間違って
    いる。
     ※時々見かけます →
↑↑ ページトップ
レピータ局側の確認と対応策

次の情報を参考にしてください。(D-STAR技術情報)
■multi_forward とポートについて@ → 2022/09/06追記
■multi_forward とポートについてA →  2022/09/06追記

@ multi_forward のバージョン情報
 ■multi_forward のバージョン (2023/11/30現在)
   サーバーによって、違うバージョンがありました。(当局がサポートしているレピータ)
    理由は不明です。
  ●CentOS 7
    バージョン 00.82 リリース 0.el7 (00.82-0) (Build Date : 2023年11月28日)
  ●CentOS 6
    バージョン 00.82 リリース 0.el6 (00.82-0) (Build Date : 2023年11月29日)
   ※CentOS 6 の OSサポートは 2020/11/30 で終了しています。
      早急に CentOS 7 にしましょう!!
  ●確認方法
    rpm -qi multi_forward
   ※multi_forward が古いバージョンのときは下記のコマンドで手動アップデートが必要です。
    yum clean all
    yum update multi_forward

 自動アップデートができてないときがあるため、最新版になってない場合は手動でアップデートを
  する必要があります。
  ※おおむね 03:00〜04:00 頃に自動アップデートが動きます。
   この時間帯にサーバーが停止している場合やネットが切れている場合は自動でアップデートは
   されません。

A multi_forward が停止してしまう (停止している)
  以下は過去の例と参考です。
  ※multi_forward がエラーで停止しているときがあります。(2023/01/21追記)
    multi_forwardログの例
 
   次のいずれか又は両方出ている。
   @ m-search time out (upnp not support)
   A No resp

 レピータ側のサーバーやネットの環境によると思いますが、以下のいずれかで動作しました。
 (参考ですので、復旧しない場合や他の方法があると思います。)
 ■CentOS 7 の対応策
 【確認】
  確認1:multi_forward が正常に動いているかを確認
       systemctl -l status multi_forward
  確認2:起動状態をログで確認
       tail -n50 /var/log/multi_forward.log
       (-n50 の 50 は表示する行数)
      ※上記のmuliti_forwardログの例を参照。
 【対応策】
  対応1:multi_forward を再起動
       systemctl restart multi_forward
      ※stop して start する方法のほうが復旧する確率が高いようです。
       systemctl stop multi_forward
       systemctl start multi_forward
  対応2:サーバーを再起動
  対応3:ルーターを再起動 (できればNET側のルーター(ONU)も再起動)
  対応4:multi_forward を再インストール
       systemctl stop multi_forward
       yum reinstall multi_forward
        又は
       yum remove multi_forward
       yum install multi_forward
  ※この対応を実施しても動かないときは、他の原因と思います。
 ■CentOS 6 の対応策 (CentOS 5 はサポート終了)
 【確認】
  確認1:multi_forward が動いているかを確認
       service multi_forward status
  確認2:起動状態をログで確認
       tail -n50 /var/log/multi_forward.log
       (-n50 の 50 は表示する行数)
      ※上記のmuliti_forwardログの例を参照。
 【対応策】
  対応1:multi_forward を再起動
       service multi_forward restart
      ※stop して start する方法のほうが復旧する確率が高いようです。
       service multi_forward stop
       service multi_forward start
  対応2:サーバーを再起動
  対応3:ルーターを再起動 (できればNET側のルーター(ONU)も再起動)
  対応4:multi_forward を再インストール
       service multi_forward stop
       yum remove multi_forward
       サーバーを再起動
       ※再起動しなくても動くときがありますが、再起動したほうが確実のようです。
       yum install multi_forward
  ※この対応を実施しても動かないときは、他の原因と思います。
  ※CentOS 7にアップデートを推奨します。

B ハードウェアや設定等の原因 (可能性です)
 ■レピータコントローラー(ID-RP2C)の設定漏れ (2020/09/09追記)
  ・設定項目の「monitor」にチェックを入れてない
  ・ファームウェアが古い(revision 1.6 以上になっているか、特に2015年以前のものは確認)
 ■サーバーのD-STAR設定が違っているか設定漏れ
  ・xchange と multi_forward の config設定を確認
 ■ルーターの設定漏れやルーターが対応してない、誤動作している
  ・UPNP 設定が ON になってない。
    有効(ON)にしても動作しない場合は、ルーターの故障?
  ・ルーターのポート設定の情報です。
    D-STAR技術情報 情報1 , 情報2
   上記情報のポートを設定すると接続できないルーターもあるため注意!
  ・ルーターを再起動してみる。(復旧する場合あり)
■NTTのONU&ルーターでファームウエアが自動更新されて静的IPマスカレードの設定が消えて
  しまうや無効になるなどの現象がありました。
  ・dmonitorの画面から消えているときや、接続できても山かけのみで片通話になっている症状に
   なりました。
  ・電波でアクセスしても片通話の(ゲート越えで他のレピータから聞こえない)状態になっていま
   した。
  ※原因は、ポート設定が無効になってしまったためです。
 ■サーバーのスペックが低い
  ※CentOS 7 は 64bit CPUが必要
 ■ネット回線の速度が遅い ← これはほとんど該当しないと思います。
↑↑ ページトップ
 JARL運用ログ表示システムの
「dstatusが稼働しているレピータのアクセス状況」に
アクセスログが表示されないときの対応

 dmonitor やレピータに電波でアクセスする運用には影響ありませんが、dstatus のバージョンや
動作状態を確認してください。

参考情報
 ・ゲート越え先のレピータの接続(生存)確認の対応
   詳細はこちらです。→ D-STAR技術情報 (2021/10/19の情報)

確認方法
 dstatusが稼働しているレピータのアクセス状況
 < ログの例>


 @
 A

 1行目は 8J1AYAME がターミナルモードのためゲート越え先の JQ6YAA のみが表示される。
 2行目@は JR1UTI M が JP1YLQ (A)から JP1YIK に接続されているログ。
 3行目Aは JR1UTI M が JP1YLQ に JP1YIK (@)宛てのレピータ指定でアクセスしたログ。
 ※ゲート越え先の Date/Time は、オレンジの太字で表示される。
 ※My Call が赤の太字は交信中や呼び出し中です。
  @ が表示されない場合は、接続先の JP1YIK の dstatus が動いてない可能性があります。
  このログに @ が表示されない場合に考えられる原因
  ・dstatus が動いてないかエラーが出ている。
  ・dstatus のバージョンが古い。
  ・dstatus と xchange の設定(config)違い。

対応方法
 @dstatus を再起動
  ●CentOS 7の場合 systemctl restart dstatus
  ●CentOS 6の場合 service dstatus restart
 Aサーバーを再起動
 Bdstatus のバージョンを確認 (2023/11/30現在)
  ●確認方法
    rpm -qi dstatus
   ※dstatus が下記より古いバージョンのときは、バージョンアップが必要です。
  ●CentOS 7
   バージョン 00.09 リリース 0.el7 (00.09-0) (Build Date : 2023年11月28日)
  ●CentOS 6
   バージョン 00.09 リリース 0.el6 (00.09-0) (Build Date : 2023年11月29日)
   ※CentOS 6 の OSサポートは 2020/11/30 で終了しています。
      早急に CentOS 7 にしましょう!!

 ■dstatus の手動バージョンアップ
  ●CentOS 7の場合
   自動UPDATE(AM3時頃)で最新バージョンに更新されないことがあります。
    yum update dstatus
  ●CentOS 6の場合
   CentOS 6は自動でUPDATEされないためコマンドで行ってください。
   詳細はこちらです。→ D-STAR技術情報 (2021/10/19の情報)
    cd /etc/yum.repos.d
    rm CentOS*
     削除確認のメッセージが出るので、すべて y にする。
    yum -y update

 上記の対応を実施しても表示されない場合は、他の原因が考えられます。
 ・dstatus と xchange の設定(config)内容の確認
 ・ルーターのポート設定の確認 (特に、ログ関係のポート番号)